フラクタル構造 FXで使えない?今ではコレ無かったら無理ゲー
僕がFXを始めた頃、チャートをみて「よくこんなランダムな動きをしているのに、勝てる人がいるんだろう?」って思ってました。
自分には、そんなセンスも知恵も無いから勝てるようになるのは無理だと思いながら勉強していました。
そんなときに知ったのが、「チャートは時間足を変えても同じような形をくり返している」というフラクタル構造の考え方でした。最初は「なんだか難しそうだから、自分とは関係ない」と思っていましたが、日足の一部分を1時間足で拡大してみると、本当に同じようなジグザグが出てきて驚きました。
あなたも、行き先の分からないチャートをみて迷子になってませんか?
この記事では、フラクタル構造とは → FXチャートのフラクタル構造 → マルチタイムフレーム分析への活かし方 → よくある疑問 → 使えるのか結論 の順でまとめます。
フラクタル構造とは?一部分を拡大しても全体と同じ形になる
フラクタルとは、図形の一部分を切り出して拡大したときに、元の全体と同じような形があらわれる性質(自己相似性)のことです。数学者のベノワ・マンデルブロが提唱した考え方で、もともとは数学や物理の分野の言葉です。

身近な例では、次のようなものがよく紹介されます。
雪の結晶、カリフラワーのロマネスコ、木の枝分かれ、血管や気管支の分岐、海岸線の形などがあり、部分が全体に相似しています。
フラクタルでよく紹介される図としては、シェルピンスキーの三角形です。図形の一部を拡大しても、全体と同じ形が現れる特徴を持ちます。

簡単に例えると、マトリョーシカみたいに大きな人形の中に同じ形の小さな人形が入っているような感じです。
FXチャートもフラクタル構造になっている
FXのチャートも、このフラクタル構造を持っていると考えられています。
例えば、日足のローソク足1本は1時間足なら24本分です。つまり1時間足チャートは「日足を24倍に拡大したチャート」と言えます。日足で見える上昇トレンドやダブルトップと同じような形が、1時間足や5分足の中にも小さくあらわれます。
違うのは「形ができるまでの時間の長さ」です。日足のダブルトップは完成までに数週間〜数か月かかりますが、5分足なら数時間でできることもあります。
ダウ理論・エリオット波動とのつながり
これ、ダウ理論「トレンドには主要・二次・小の3種類がある」とそっくりだと思いませんか?大きな波の中に中くらいの波があって、その中に小さな波がある、という考え方です。
エリオット波動も、5つの推進波と3つの修正波の中に、さらに小さな5波と3波が入っている入れ子の形をしています。フラクタル構造は、こうしたチャート分析の肝になっている考え方だと言えます。
FXへの活かし方
どの理論を使うときも「今見ている波は、もっと大きな波のどの部分なのか」を意識すると、分析がブレにくくなります。
マルチタイムフレーム分析はフラクタルを利用している
フラクタル構造が一番役に立つのが、複数の時間足を組み合わせて見る「マルチタイムフレーム分析」です。
すべての時間足で同じような値動きがくり返されているなら、大きな時間足の流れを小さな時間足で早めにとらえたり、小さな時間足のトレンドが終わりそうなタイミングを想定したりできます。
上位足で方向、下位足でタイミング
基本の手順はシンプルです。
・上位足(日足・4時間足)でトレンドの方向を決める
・中位足(1時間足)で押し目や戻りの位置を探す
・下位足(15分足・5分足)で、上位足と同じ方向に転換した形を待ってエントリーを考える
例えば、日足が上昇トレンドで、その押し目を1時間足で見ると「小さな下降トレンド」になっています。その小さな下降トレンドが終わり、15分足で安値と高値が切り上がり始めたら、日足の上昇が再開するサインの候補になります。
時間足の倍率をそろえる
組み合わせる時間足は、だいたい4〜6倍の関係にすると見やすいと言われます。
・日足 → 4時間足 → 1時間足
・4時間足 → 1時間足 → 15分足
・1時間足 → 15分足
倍率が離れすぎると、上位足の1本の中で下位足が何回も転換してしまい、つながりが分かりにくくなります。
FXへの活かし方 上位足と下位足の方向が逆のときは、無理にエントリーせず「待つ」のも立派な判断です。上位足の流れに乗る方が、勝ちやすい場面が多くなります。
フラクタル構造のよくある疑問
フラクタル構造で相場は予測できる?
フラクタル構造は「同じような形がくり返されやすい」という見方で、未来の値動きを当てる理論ではありません。
研究の世界でも、為替の値動きにはフラクタル的な性質があるという報告がある一方で、単純な自己相似ではなく、時期によって性質が変わるという見方もあります。「形が似やすい」くらいに受け取るのが安全です。
僕が見てきた感覚では、例えばヘッドアンドショルダーが上位足で出ていたときに、下位足では3山の並行レンジが形成されてくるように少し形を変えてくる事が多い印象です。
短い時間足だけでも使える?
使えなくはないですが、短い時間足ほど騙しやノイズが多く、指標発表などで形が崩れやすいです。15分足や5分足だけで判断せず、必ず上位足の方向を確認してから使うのがオススメです。
フラクタル構造の注意点
フラクタル構造でも似た形が同じ結果とは限らない
チャートが似た形をしていても、同じ結果になるとは限りません。「似ているから次も上がる」と決めつけないことが大切です。
指標や介入でフラクタルは崩れる
大きなイベントや介入で値動きが急変すると、下位足の形は簡単に崩れます。単独のエントリー根拠にはせず、損切りの位置は必ず先に決めておきましょう。
まとめ|フラクタル構造はFXで使える?結論
結論、フラクタル構造は「相場を当てる道具」ではありませんが、「時間足どうしをつなげて見るための考え方」としては、FXでとても使えると思います。
・一部分を拡大しても全体と同じような形があらわれる性質(自己相似)
・FXチャート 日足の中に4時間足、1時間足の同じような波が入っている
・マルチタイムフレーム 上位足で方向、下位足でタイミングを見る
・注意点 似た形でも同じ結果になるとは限らない
僕のフラクタル構造の使い方
僕は、フラクタル構造を「チャートのナビ」として使っています。
基本的に、見た目でココとココは同じ形をしているな。だから次はこうなるなって感じでチャートをみてるんで、説明に困るんですけど良く説明で出てくる図解のまんまです。

具体的に説明すると、中位足が3波まで出ていた場合、中位足の4波の中に、下位足で4波と同じ形ができたら、中位足の5波を取りにいこうというエントリーシナリオのナビ にしています。
時間足を変えるたびに迷っていた頃と比べると、チャートを見るのがかなりラクになりました。
みなさんも、上位足で出ているチャートパターンと同じ形が、下位足にも隠れていないか探してみてください。
きっとチャートの見方がガラッと変わるはずです。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買をすすめる投資助言ではありません。FXは元本保証がなく、証拠金以上の損失が生じるおそれがあります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


