「中古でN-BOXを探しているけど、JF1やJF3とか、たくさんの型式があって違いがさっぱりわからない…」「自分のライフスタイルに合うN-BOXはどのモデルなんだろう？」そんな悩みを抱えていませんか？
実は、このN-BOXの型式の違いを知らずに選んでしまうと、「欲しかった安全装備が付いていなかった」「思ったより燃費が良くない」「見た目が少し古く感じる…」など、購入後に後悔してしまう可能性があります。特に人気の「カスタム」やパワフルな「ターボ」モデル、さらには同じ型式でも「前期」「後期」で装備が大きく異なるため、違いの理解は絶対に不可欠です。
ご安心ください。この記事では、初代のJF1・JF2から、二代目のJF3・JF4、そして最新の三代目JF5・JF6まで、歴代すべてのN-BOXの型式による違いを、誰にでもわかるように徹底的に解説します。この記事さえ読めば、もうN-BOX選びで迷うことはありません。
この記事を読み終える頃には、あなたはまるで専門家のように各モデルの違いを理解し、無数にある選択肢の中から「これこそが自分にとって最高のN-BOXだ！」と確信を持って選べるようになっているでしょう。友人や家族にN-BOXを語れるほどの知識が身につき、満足度の高いカーライフがスタートします。
本記事は、ホンダ公式サイトの発表や各モデルのカタログスペック、そして信頼できる自動車メディアの情報を基に、型式ごとの年式の違いや見た目の違い、さらには簡単な型式の調べ方まで、具体的かつ正確な情報のみをまとめています。
さあ、今すぐこの記事を読み進めて、あなたにぴったりの一台を見つけ出す旅を始めましょう。後悔しないN-BOX選びは、ここから始まります。
この記事でわかるポイント
- 初代（JF1/JF2）から最新の三代目（JF5/JF6）まで、全世代の進化の歴史が一目で理解できる
- 標準モデルと「カスタム」、NAエンジンと「ターボ」モデルの具体的な違いが年式ごとにわかる
- 意外と知らない「前期・後期」の見分け方や、駆動方式（FF/4WD）による型式の違いを完全解説
- 車検証やコーションプレートを使った、ご自身の車の「型式の調べ方」もマスターできる
初代から二代目へ！N-BOX （JF1・JF2）と（JF3・JF4）の進化と違いを解説
- そもそもN-BOXの型式はどう調べる？簡単な調べ方を紹介
- 初代N-BOX、JF1とJF2の具体的な違いとは？
- モデルチェンジ級？N-BOX JF1とJF2における前期・後期の違い
- N-BOXの型式と年式の関係性による違いを整理
- 見た目はどう違う？N-BOXの型式ごとによる見た目の違いを比較
そもそもN-BOXの型式はどう調べる？簡単な調べ方を紹介
N-BOXの購入を検討したり、自分の車のパーツを探したりする際に、必ずと言っていいほど目にするのが「JF1」や「JF3」といった型式です。この型式がわからなければ、適合するパーツを見つけることも、モデルごとの正確な情報を得ることもできません。しかし、この「型式の調べ方」は意外と簡単で、誰でもすぐに確認することができます。最も確実で簡単な方法は、自動車検査証、いわゆる「車検証」を見ることです。車検証を手に取っていただき、「型式」という欄をご覧ください。そこには「DBA-JF1」や「6BA-JF3」のように、アルファベットと数字が記載されています。この「JF1」や「JF3」の部分が、あなたのN-BOXの型式を示しています。この方法なら、書類一枚で間違いなく正確な型式を知ることができます。
もう一つの調べ方として、車体に直接打刻・貼付されている「コーションプレート（モデルナンバープレート）」を確認する方法があります。このプレートは、車名や型式、車体番号、外装色、内装色といった、その車の基本情報が記載された金属製の小さな板です。N-BOXの場合、このコーションプレートは運転席側または助手席側のセンターピラー（前席ドアと後席スライドドアの間の柱）の下部に貼られていることがほとんどです。ドアを開けて足元付近を確認してみてください。そこに記載されている「MODEL」や「型式」の項目に「JF1」などの情報が記されています。車検証が手元にない場合や、現車を直接確認できる状況であれば、この方法が便利です。これらの調べ方を知っておけば、中古車販売店で複数のN-BOXを見比べる際にも、その場で正確な型式を把握し、モデルごとの違いを的確に比較検討することができるようになります。
初代N-BOX、JF1とJF2の具体的な違いとは？
2011年に登場し、軽自動車市場に革命を起こした初代N-BOX。その型式には「JF1」と「JF2」の二種類が存在します。この二つの数字の違いは一体何を意味するのでしょうか。結論から言うと、このN-BOX JF1とJF2の最大かつ最も本質的な違いは「駆動方式」です。具体的には、「JF1」が前輪駆動のFF（フロントエンジン・フロントドライブ）モデルを指し、「JF2」が四輪駆動の4WDモデルを指します。この法則は、後に出てくるJF3/JF4やJF5/JF6でも同様で、奇数がFF、偶数が4WDと覚えておくと非常にわかりやすいです。
では、駆動方式以外に違いはないのでしょうか。もちろん、4WDシステムを搭載するJF2は、JF1に比べて部品点数が多くなるため、車両重量が重くなります。それに伴い、燃費性能もカタログスペック上ではJF1の方が若干優れています。また、新車販売時の価格も、同じグレードであればJF2の方がJF1よりも高価に設定されていました。これは中古車市場でも同様の傾向が見られます。そのため、降雪地帯にお住まいの方や、冬場のレジャーで山道などを走行する機会が多い方、悪路での安定性を重視する方はJF2が最適な選択となります。一方で、主に市街地での使用がメインで、燃費性能や購入費用を少しでも抑えたいという方にはJF1が適していると言えるでしょう。基本的なエクステリアデザインやインテリアの広さ、使い勝手といったN-BOX本来の魅力はJF1とJF2で共通しています。したがって、N-BOX JF1とJF2のどちらを選ぶかは、ご自身のライフスタイルや使用環境、そして駆動方式に何を求めるかによって決めるのが最も賢明な判断となります。
モデルチェンジ級？N-BOX JF1とJF2における前期・後期の違い
初代N-BOX（JF1/JF2）は、約6年という長い販売期間の中で、一度大きなマイナーチェンジが行われています。この変更を境に「前期」と「後期」に分けられ、その内容はモデルチェンジ級とも言えるほど多岐にわたります。具体的には、2015年2月に行われたマイナーチェンジが前期と後期を分ける境界線です。このN-BOX JF1とJF2における前期・後期の違いを理解することは、中古車選びにおいて非常に重要なポイントとなります。まず見た目の違いとして、エクステリアデザインに手が加えられました。特に「N-BOXカスタム」では、フロントグリルのデザインがよりシャープで立体的なものに変更され、力強い印象を増しています。
しかし、最も大きな違いは機能面と安全装備にあります。後期モデルからは、燃費性能を向上させるための装備が追加されました。例えば、一部グレードには太陽光に近い光で夜間の視認性を高める「ディスチャージヘッドライト」が標準装備されたり、紫外線（UV）と赤外線（IR）を効果的にカットする「IRカット/UVカット機能付フロントウインドウガラス」が採用されたりしました。これにより、夏場の車内温度の上昇を抑え、エアコンの効率を高める効果が期待できます。さらに決定的な違いが、安全運転支援システムです。後期モデルの一部グレードには、約30km/h以下での追突の危険を判断し、衝突回避を支援する「シティブレーキアクティブシステム」がオプションで選択可能になりました。これは、低速域での衝突被害を軽減するためのもので、前期モデルには設定がありません。このように、JF1/JF2の前期・後期では、デザインの洗練度に加え、快適性や安全性において明確な差が存在します。中古車を探す際には、年式だけでなく、これらの装備の有無をしっかりと確認することが、満足度の高い一台を見つけるための鍵となります。
N-BOXの型式と年式の関係性による違いを整理
N-BOXの型式と年式の関係を理解することは、膨大な中古車情報の中から自分の求めるモデルを効率的に探し出すための羅針盤となります。ここでは、各型式がどの期間に製造・販売されていたのか、そのN-BOXの型式と年式の関係性による違いを明確に整理します。この関係性を頭に入れておくだけで、年式を見ただけでおおよその型式や性能を推測できるようになります。
まず、初代モデルです。
- JF1（FF）/ JF2（4WD）: 販売期間は2011年12月から2017年8月までです。
- 前期型: 2011年12月～2015年1月
- 後期型: 2015年2月～2017年8月 この期間のN-BOXを探している場合、自動的に型式はJF1かJF2に絞られます。そして、2015年式を境に前期か後期かを見極める必要があります。
次に、二代目モデルです。
- JF3（FF）/ JF4（4WD）: 販売期間は2017年9月から2023年9月までです。 このモデルは初代からプラットフォームを一新し、大幅な軽量化と安全運転支援システム「Honda SENSING（ホンダセンシング）」の標準装備化（一部グレード除く）が大きな特徴です。2017年後半から2023年前半にかけての年式であれば、このJF3/JF4に該当します。この世代も途中でマイナーチェンジ（2020年12月）が行われ、内外装デザインの変更や機能の向上が図られています。
最後に、現行の三代目モデルです。
- JF5（FF）/ JF6（4WD）: 2023年10月から現在まで販売されています。 最新のコネクテッド技術「Honda CONNECT（ホンダコネクト）」を搭載し、より洗練されたデザインと進化した安全性能を備えています。2023年後半以降の高年式モデルがこれにあたります。
このように、年式と型式は密接にリンクしています。例えば、「2016年式のN-BOX」と言われれば、それは「初代の後期モデル（JF1/JF2）」であることがわかりますし、「2019年式のN-BOX」であれば「二代目（JF3/JF4）」であると判断できます。この知識は、中古車情報サイトで検索フィルターをかける際や、販売店のスタッフと話す際にも非常に役立ちます。
見た目はどう違う？N-BOXの型式ごとによる見た目の違いを比較
車の購入を検討する上で、「見た目」は性能と同じくらい重要な要素です。N-BOXは世代ごとにキープコンセプトでありながら、細部にわたってデザインが進化しています。ここでは、N-BOXの型式ごとによる見た目の違いを、特に印象を左右するフロントマスクを中心に比較解説します。
まず、初代（JF1/JF2）の見た目の特徴は、親しみやすさとシンプルさです。標準モデルは、大きめのヘッドライトとスクエアなボディ形状が相まって、どこか愛嬌のある表情をしています。一方の「カスタム」は、メッキパーツを多用した横長のフロントグリルと専用のエアロパーツで、標準モデルとは明確に差別化されたクールで引き締まった印象を与えます。特に後期型カスタムのグリルは、より力強いデザインとなり人気を博しました。
次に、二代目（JF3/JF4）に進化すると、全体の質感が大幅に向上します。見た目の大きな違いはヘッドライトです。この世代から多くのグレードでLEDヘッドライトが採用され、リング状に光るポジションランプが特徴的です。これにより、先進的でモダンな顔つきになりました。標準モデルは初代の親しみやすさを継承しつつも、より洗練されたデザインに。カスタムは、さらに大型で迫力のあるフロントグリルと、流れるように光るシーケンシャルウインカー（一部グレード）を採用し、高級感と存在感を一気に高めました。この世代から、標準とカスタムのデザインの方向性がより明確になったと言えます。
そして、三代目（JF5/JF6）では、「シンプル」と「上質」がテーマとなりました。標準モデルは、人間らしい瞳をモチーフにした丸目のヘッドライトが採用され、これまでのどのモデルよりもクリーンで親しみやすいデザインに回帰しました。余計な装飾を排したミニマルな美しさが特徴です。対してカスタムは、立体感のあるフロントグリルと、横一文字に光るポジションランプ、そしてダイレクトプロジェクション式LEDヘッドライトを組み合わせることで、未来的で風格のあるたたずまいを実現しています。このように、N-BOXは世代を追うごとに、時代のニーズに合わせてデザインを変化させてきました。どの世代の見た目が好みか、という視点で型式を絞り込んでいくのも、一つの賢い選び方です。
最新モデル登場！N-BOX （JF3・JF4）と新型（JF5・JF6）の違いを徹底比較
- 二代目N-BOX、JF3とJF4の違いは駆動方式だけ？
- 人気グレード「カスタム」の年式ごとの違いと進化のポイント
- パワフルな走りが魅力！N-BOXターボモデルの年式による違い
- N-BOX JF2からJF3へのフルモデルチェンジによる違いとは
- 【総まとめ】新型N-BOX JF5・JF6登場によるJF1・JF2・JF3・JF4との違いを完全網羅
二代目N-BOX、JF3とJF4の違いは駆動方式だけ？
フルモデルチェンジを経て登場した二代目N-BOX。その型式である「JF3」と「JF4」の違いについて、多くの人が疑問に思うかもしれません。初代のJF1とJF2の関係性と同様に、この二代目N-BOX、JF3とJF4の最も大きな違いも「駆動方式」です。「JF3」がFF（前輪駆動）モデル、「JF4」が4WD（四輪駆動）モデルを指します。この基本原則は揺るぎません。では、その違いは本当に駆動方式だけなのでしょうか。細かく見ていくと、いくつかの付随的な違いが存在します。
まず、4WDシステムを搭載するJF4は、プロペラシャフトなどの部品が追加されるため、JF3に比べて車両重量が約50kg重くなります。この重量増は、燃費性能に直接影響を与えます。カタログ上の燃費（WLTCモード）を比較すると、同じグレードであってもJF3の方がJF4よりも優れた数値を記録しています。日常の走行で少しでも燃料コストを抑えたいのであれば、JF3に軍配が上がります。また、車両重量の違いは、わずかながら走行フィーリングにも影響を与える可能性がありますが、多くのドライバーにとっては体感できるほどの大きな差ではないでしょう。
新車販売時の価格設定も、JF3に比べてJF4の方が高価でした。これは中古車市場においても同様の価格差として反映されています。したがって、雪道や凍結路を走行する機会がほとんどない地域にお住まいの方にとっては、JF3が合理的で経済的な選択となります。一方で、降雪地帯での日常使いや、アウトドアレジャーで未舗装路や坂道を走ることがある方にとっては、JF4がもたらす走行安定性は非常に心強い味方となるでしょう。結論として、JF3とJF4の根本的な違いは駆動方式に集約されますが、そこから派生する車両重量、燃費、価格の違いも理解した上で、自身のカーライフに最適な方を選択することが重要です。
人気グレード「カスタム」の年式ごとの違いと進化のポイント
N-BOXの販売台数の多くを占める人気グレードが「カスタム」です。標準モデルとは一線を画す精悍なデザインと充実した装備が魅力ですが、このN-BOXカスタムも年式、つまり世代ごとに違いがあり、着実に進化を遂げています。その進化のポイントを知ることで、どの時代のカスタムが自分の好みに合うかが見えてきます。
まず初代（JF1/JF2）のカスタムは、「カッコよさ」を前面に押し出したデザインが特徴です。専用のエアロパーツ、大型のメッキグリル、そしてリアのクリアレンズなどが標準モデルとの大きな違いでした。特に2015年のマイナーチェンジ後の後期型では、フロントグリルがよりアグレッシブなデザインとなり、LEDポジションランプやフォグライトも装備され、その人気を不動のものにしました。内装もブラック基調で、クールな雰囲気を演出しています。
二代目（JF3/JF4）のカスタムになると、「高級感」と「先進性」が加わります。デザイン面では、9灯式のフルLEDヘッドライトと、流れるように点灯するシーケンシャルターンシグナルランプ（ウインカー）が最大のトピックです。これにより、一目で新型とわかる強い存在感を放ちました。内装も質感が大幅に向上し、クロームメッキの加飾やピアノブラックのパネルが多用され、軽自動車とは思えないほどのプレミアムな空間を実現。さらに、この世代から安全運転支援システム「Honda SENSING」が標準装備となり、デザインだけでなく安全性も大きく進化しました。
そして三代目（JF5/JF6）のカスタムでは、「品格」と「所有感」がテーマです。フロントマスクは、横一文字に伸びるポジションランプと、立体的な造形のグリルが特徴で、未来的でありながら落ち着いた大人の風格を感じさせます。内装は、初代・二代目のブラック基調から一新され、ブラックを基調としつつも深みのあるカラーや素材を組み合わせることで、上質なラウンジのような空間を創出しています。このように、N-BOXカスタムは世代を追うごとに、ただ派手なだけでなく、質感や先進性、品格といった付加価値を高めてきました。どの時代の「カスタム」が最も心に響くか、比較検討するのもN-BOX選びの醍醐味の一つです。
パワフルな走りが魅力！N-BOXターボモデルの年式ごとの違い
N-BOXには、標準的な自然吸気（NA）エンジンに加えて、より力強い加速性能を誇る「ターボ」モデルが各世代で用意されています。高速道路の合流や追い越し、坂道などで余裕のある走りを求めるユーザーから絶大な支持を得ていますが、このN-BOXのターボモデルも、年式による違いが存在します。
初代（JF1/JF2）のターボモデルは、当時の軽自動車としては非常にパワフルな走りを実現していました。最高出力は自主規制値いっぱいの64馬力を発生し、NAモデルに比べて圧倒的なトルクで、車重を感じさせないスムーズな加速を提供します。特に高速走行時の安定感や静粛性は、NAモデルとの大きな違いとして挙げられます。この時代のターボモデルは、「G・ターボパッケージ」といったグレード名で設定されていました。
二代目（JF3/JF4）のターボモデルでは、エンジンそのものに大きな進化がありました。ホンダの独自技術である「VTEC」がターボエンジンに初めて採用されたのです（VTEC TURBO）。これにより、低回転域から力強いトルクを発生させつつ、高回転域までスムーズに吹け上がる、より爽快な走り味を実現しました。さらに、電動ウェイストゲートの採用により、アクセル操作に対するレスポンスも向上。燃費性能も初代ターボモデルから改善されており、「走り」と「経済性」の両立が一歩前進しました。ステアリングから手を離さずにシフトチェンジが可能な「パドルシフト」も引き続き装備され、スポーティーな運転を楽しみたいドライバーの心を掴みました。
三代目（JF5/JF6）のターボモデルは、二代目の優れたエンジンをベースに、さらなる熟成が図られています。基本的なパワースペックは維持しつつも、制御の最適化などにより、日常の様々なシーンでより扱いやすく、静かで滑らかな走行フィールを追求しています。最新の安全運転支援システムやコネクテッド技術と組み合わせることで、単に速いだけでなく、より質の高い快適な移動体験を提供することに主眼が置かれています。年式を追うごとに、N-BOXのターボモデルは、力強さはそのままに、より洗練され、扱いやすく、そして燃費性能にも配慮した進化を遂げているのです。
N-BOX JF2からJF3へのフルモデルチェンジによる違いとは
2017年、N-BOXは初代JF1/JF2から二代目JF3/JF4へと、初のフルモデルチェンジを遂げました。このN-BOX JF2（初代4WD）からJF3（二代目FF）への変化は、単なるマイナーチェンジとは比較にならないほど抜本的なもので、実質的に全く新しい車へと生まれ変わったと言っても過言ではありません。その違いは多岐にわたりますが、特に重要なポイントがいくつかあります。
最も大きな違いは、車の骨格である「プラットフォーム」の全面刷新です。新設計のプラットフォームは、高張力鋼板（ハイテン材）の使用範囲を拡大するなどして、ボディ剛性を大幅に向上させながら、同時に約80kgもの軽量化を実現しました。この軽量化は、燃費性能の向上はもちろん、加速性能やハンドリングといった走行性能のあらゆる面に良い影響を与えています。車が軽くなったことで、よりキビキビと、そしてスムーズに走るようになったのです。
次に決定的な違いが、安全性能の飛躍的な進化です。二代目のJF3/JF4からは、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING（ホンダセンシング）」が、一部のグレードを除き標準装備となりました。これには、衝突被害軽減ブレーキ（CMBS）や誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、そして前走車との車間距離を保ちながら追従走行するアダプティブ・クルーズ・コントロール（ACC）などが含まれます。これらの機能は初代JF1/JF2の後期モデルに設定された「シティブレーキアクティブシステム」とは比較にならないほど高度で、高速道路での運転疲労軽減から日常のうっかりミス防止まで、幅広いシーンでドライバーをサポートしてくれます。
さらに、室内の使い勝手も大きく進化しました。特に注目されたのが、助手席が前後に570mmもスライドする「助手席スーパースライドシート」仕様の登場です。これにより、後席の子供の世話をしたり、前後のウォークスルーを容易にしたりと、従来の軽自動車にはなかった革新的な室内空間の使い方が可能になりました。これらのプラットフォーム、安全装備、ユーティリティの大幅な進化こそが、JF2からJF3へのフルモデルチェンジにおける最大の違いであり、N-BOXの人気を絶対的なものにした要因なのです。
【総まとめ】新型N-BOX JF5・JF6登場によるJF1・JF2・JF3・JF4との違いを完全網羅
この記事では、N-BOXの歴代モデル、JF1から最新のJF6までの違いを詳細に解説してきました。最後に、この記事全体の要点を10個のポイントにまとめ、あなたが最適な一台を見つけるための最終チェックリストとしてご活用ください。
- 1. 型式の基本法則を理解する: 型式の末尾の数字が「奇数（JF1, JF3, JF5）」ならFF（前輪駆動）、「偶数（JF2, JF4, JF6）」なら4WD（四輪駆動）です。これは全世代で共通のルールです。
- 2. デザインの変遷を把握する: 初代（JF1/2）は親しみやすさ、二代目（JF3/4）は先進性と高級感、三代目（JF5/6）はシンプルと上質がテーマ。特に「カスタム」は世代ごとにフロントマスクの印象が大きく異なります。
- 3. 安全装備の進化が最大のチェックポイント: 初代後期の一部に「シティブレーキ」が設定。二代目（JF3/4）から「Honda SENSING」が標準装備化され安全性が飛躍的に向上。三代目（JF5/6）ではさらに機能が向上し、近距離衝突軽減ブレーキなどが追加されました。
- 4. パワートレイン（エンジン）の違い: 初代（JF1/2）から二代目（JF3/4）への進化でエンジンが刷新され、軽量化と相まって走行性能と燃費が向上。二代目以降のターボ車には「VTEC TURBO」が採用されています。
- 5. 初代は「前期・後期」の違いに注意: 2015年2月を境に、初代（JF1/2）は前期・後期に分かれます。後期モデルは燃費性能や快適装備、安全装備（オプション）が強化されています。
- 6. 室内の使い勝手・ユーティリティの進化: 二代目（JF3/4）から採用された「助手席スーパースライドシート」は、室内空間の使い方の自由度を大きく広げました。ご自身の使い方に合うか確認しましょう。
- 7. インフォテインメントシステムの違い: 最新の三代目（JF5/6）には、通信機能を備えた「Honda CONNECT」が搭載され、ナビの自動更新やスマートフォンでのリモート操作など、コネクテッドサービスが利用可能です。
- 8. 「カスタム」と「ターボ」の組み合わせ: 各世代で人気の「カスタム」と力強い「ターボ」は、両方の特徴を併せ持ったグレードが存在します。デザインと走りの両方を求めるなら、この組み合わせが最適解です。
- 9. 燃費性能で選ぶなら: 基本的に新しい世代ほど燃費性能は向上しています。特にこだわりがなければ、二代目（JF3/4）以降のモデルが経済的です。駆動方式（FF/4WD）やターボの有無でも燃費は変わります。
- 10. 最終的な選び方: まず「予算」と「絶対に必要な装備（特に安全装備）」を決め、次に「デザインの好み（標準かカスタムか）」と「走行性能（NAかターボか）」、最後に「居住地（FFか4WDか）」を考慮することで、あなたにとって最高のN-BOX（JF1・JF2・JF3・JF4・JF5・JF6）の違いを理解し、後悔のない一台が必ず見つかります。
